2025 年 44 巻 5 号 p. 495-503
本研究は,パラスポーツの学びが作業療法学生(OTS)の障がい者観と作業療法の学びに与える影響を調査することを目的とした.2022年度にパラスポーツプログラム(PSP)を履修した13名の学生を対象に,半構造化面接を実施し,KJ法を用いてデータを分析した.結果,パラスポーツの学びはOTSの障がい者への理解を深める機会となり,固定的な障がい者イメージを変容させる機会を提供することが示唆された.また,OTSは作業療法士としての視野を広げ,スポーツをリハビリテーションの手段として活用する視点やキャリアとしての視野を新たに得たことが確認された.