抄録
従来の道路整備計画策定においては交通量配分および交差点飽和度計算による評価が主体的であった。本研究では, 交通流解析等で用いられている交通流シミュレーションを取り入れ, 交通量配分・飽和度計算・交通流シミュレーションを複合させた検討手法を構築した上, これまで確立されていない交通流シミュレーションによる評価手法・指標を提案し, 実際に国道156号岐阜市内区間の道路整備計画の検討に適用させた。
その結果, 従来の交通量配分等による諸指標に加え, シミュレーションにおける種々の評価指標を用いることで道路整備計画案を総合的に比較評価することができ, 今後の道路整備計画の一手法として提案することができた。