抄録
本研究は、衛星リモートセンシングデータの利用・普及支援を目的として、インターネット環境下で稼働する衛星画像処理・解析システムを設計・開発したものである。「前処理、画像処理解析、後処理」といった機能区分に大別するとともに、処理対象となる各種データや処理パラメータの入出力の関係の違いについて検討した上で、さらに3種類の「処理構成区分」を設定した。また、サーバと入出力データの関係を検討するとともに, システムの運用形態を4種類に区分し、これらの設計内容に基づいて特色あるソフトウェアライブラリ管理・運用システム (SLMS: Software Library Management System) を構築している。本研究の設計指針に従えば、利用者からの機能追加要求や新しい画像処理アルゴリズムの追加等に柔軟に対応していくことができ、拡張性あるシステムを実現している。