本研究では、歴史的な土木構造物の情報を、パーソナルコンピュータによるマルチメディア技術を使って、表現する手法について検討した。そのために、異なる3つの表現法による事例を作成した。第一は、画像データベースである。これは、長崎市の文化財を分類項日と地図から検索できるものである。第二は、構造物の解説のためのCD-ROMの作成である。長崎市内にある歴史的な土木構造物を、対話型に解説できるものである。第三は、インターネットによる情報発信である。長崎市内の歴史的な土木構造物の紹介を行っている。これらのマルチメディア技術を、歴史的土木構造物の表現に活用し、土木分野への有効利用の可能性を検討した。