土木情報システム論文集
Online ISSN : 2185-7857
Print ISSN : 1342-3894
ISSN-L : 1342-3894
VMを用いた工程可視化システムの構築に関する研究
緒方 正剛小林 一郎星野 裕司福地 良彦
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 8 巻 p. 1-8

詳細
抄録
現在、建設工事の工程管理は、計画 (Plan)、実施 (Do)、検討 (Check)、処置 (Action) のPDCAサイクルで行われている。着工後、何らかの不具合が生じると、何らかの対策が講じられ、改めて計画が立案される。それに伴う工期の長期化、建設コストの増加が問題となっており、建設工事の生産性改善が求められている。本論文は、これらの問題解決のひとつとして、最適な工程計画を立案を支援するためのシステムを提案する。このシステムは、着工前にコンピュータ内でPDCAサイクルをシミュレートすることを目的としたもので、VR (仮想現実: Virtual Reality) 技術と工程管理ソフトを統合したものである。これを工程可視化システムと呼ぶ。本システムを導入することで、実施工において理想的には、PDCAサイクルは一度で済むこととなり、経済的かつ効率的な施工が可能となる。
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
次の記事
feedback
Top