都市計画論文集
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中心商店街における「駐車&回遊型」交通システムの提案とその可能性
山形県鶴岡市山王商店街 交通社会実験を事例として
前川 健饗庭 伸浅野 光行
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ジャーナル オープンアクセス

2002 年 37 巻 p. 805-810

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抄録

鶴岡市は,山形県の北西部に位置し,城下町を基盤とする人口は10万人の都市である.他の地方都市と同様に中心市街地,特に商店街の衰退の問題を抱えている.この問題に対処すべく筆者らは,自動車を利用した来街者を適切な駐車施設へ誘導し,そこから歩いて回遊する「駐車回遊型」交通システムの構築に取組んでいる.2000年10月の交通検討調査では,駐車場が量的には多いものの無秩序に立地しているため無駄が多いこと,都心での歩行回遊が行われていない現状が明らかになった.2001年10月に山王商店街で実施した駐車回遊型パーク&バスライド交通社会実験では,自動車にとっては不便な環境の下でも,パーク&ライド施策により歩行回遊を向上することができ,商店街の活性化に寄与することが証明された.

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© 2002 公益社団法人 日本都市計画学会
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