抄録
これからの都市交通計画では、交通施策および都市構造施策を、利便性だけではなく、環境負荷を抑制する観点から評価することが極めて重要となっているため、本研究は、都市構造施策および交通施策が都市交通および CO2排出量に与える影響を定量的に分析することを目的とした。都市構造施策としては、都心居住、副都心整備、交通施策としては、公共交通整備、自動車利用の抑制等施策について評価した。本研究の対象地域は仙台都市圏であり、人口がピークを迎える2020年について予測した。研究の結果、都市構造施策(都心居住、副都心整備)のそれぞれに対応し、効果的な交通施策を明らかにした。