2003 年 38.3 巻 p. 547-552
いかに交通エネルギー消費を削減するか、という議論が活発に行われている。一方で、地域の成長にはモビリティ水準が大きく関係している。本研究では、京阪神都市圏パーソントリップデータをもとに、都市のモビリティ水準の定量化を行う。そして、モビリティ水準と交通エネルギー消費との関係を明らかにする。結果として、(1)交通エネルギー消費の増大はモビリティ水準の増大以上に急速に進んでいること、(2)モビリティの効率性はモータリゼーションの進行に伴って、悪化する傾向にあることがわかった。