都市計画論文集
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ネットワーク型施設配置モデルによる廃棄物リサイクル施設計画の分析
溝本 剛志塚井 誠人奥村 誠
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2004 年 39.3 巻 p. 565-570

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抄録
リサイクル施設は固定費用が大きく、時間的に安定したレベルで稼動させるためには、ある程度の規模を持つ施設を共同で少数設置し、廃棄物を広い区域から収集することが望ましい。しかしそのことは、輸送費用の増加をもたらす恐れをもっている。廃棄物リサイクル施設の最適位置は自明ではなく、廃棄物の発生量のみならず最終処分場の容量や輸送費用を考慮して適切に定める必要がある。さらに今後のリサイクル処理技術の向上により残滓発生率が変化することも想定して、施設配置を検討することが望まれる。本研究ではこのような検討を行うためのツールとして、施設配置モデルの提案を行うことを目的とする。その際、上述した施設の固定費用に起因する「規模の経済性」、および最終処分場の逼迫に伴う「規模の不経済性」を考慮するため、非線形の費用関数を取り込んだネットワーク型の施設配置モデルを提案する。
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© 2004 公益社団法人 日本都市計画学会
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