都市計画論文集
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秋葉原地域における産業集積の特徴と集積持続のメカニズムに関する研究
加藤 由理大西 隆
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ジャーナル オープンアクセス

2004 年 39.3 巻 p. 757-762

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抄録

秋葉原地域における集積持続のメカニズムは、周辺業種を多様化させることにある。これは、地域産業における「古い仕事」に「新しい仕事」を追加することで実現する。秋葉原地域では、時代にあわせた産業構造、集積エリアが形成され、地域全体の特徴が明確になることで、他地域に対する競争力を確保することができた。多様性を支えた地域の物理的環境は次の4点である。今後の発展のためにはこれらがより進化していくことが望まれる。1)限定された地域・機能・用途ではあるが「混用」が実現している。2)規模の小さな街区の存在。3)「古い建物」の存在と、建てられた年代の異なる建物の混在。4)一定の人口密度。

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© 2004 公益社団法人 日本都市計画学会
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