都市計画論文集
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所要時間からみた自転車利用の優位性
筑波研究学園都市を対象として
菊地 穂高腰塚 武志
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2005 年 40.3 巻 p. 127-132

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抄録
本論文では自転車と自動車の走行時間と駐車時間に関するモデルを作製し、現実の場であるつくばセンターから半径5kmほどの圏域で各地点ごとに、センターまでの所要時間を計算したものである。駐車場の混雑度や自転車の定常スピードによって多少の変化はあるものの、所要時間に関して自転車が優位となる地点を明らかにすることができた。これによるとごく普通の状況で人口の半分が自転車の優位な地点に住んでいることが明らかになった。また、つくばは広い範囲にペデストリアンデッキが張り巡らされているが、この効果もデッキのある無しで計算することができ、現状では2万人ほどの人がデッキの効果を享受していることが明らかになった。
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© 2005 公益社団法人 日本都市計画学会
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