都市計画論文集
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歴史的町並みにおける都市計画道路の見直しに関する合意形成過程
全国的状況と愛知県犬山市の事例について
梅宮 路子岡崎 篤行
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2005 年 40.3 巻 p. 505-510

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抄録
近年、全国的に歴史的資源の活用によって活性化がなされているが、都市計画道路の拡幅により歴史的町並みが失われている。拡幅を巡っては、住民間で意見対立が生じる恐れがあり、円滑な合意形成を図る必要がある。調査により、全国の約 8割の都道府県が道路を見直す意向があることがわかった。また、愛知県犬山市の事例に基づき、以下の点を明らかにした。 1.犬山市における合意形成過程を 4期に分類した。 2.住民間の議論より、意見対立の要因が交通面などの“暮らしやすさ”であることがわかった。 3.目標都市像が具体化されたことによって合意が促進された。
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© 2005 公益社団法人 日本都市計画学会
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