2006 年 41.3 巻 p. 253-258
本研究は都市計画及び緑地計画のために、樹林地に対するアクセシビリティとその配置について分析することを目的とする。そのために、本研究ではRAを基にしたFAIとPFAIを提案する。そして、これらの手法を多摩丘陵上の川崎市麻生区・多摩区・宮前区及び横浜市青葉区・都筑区・緑区・瀬谷区・旭区・保土ヶ谷区について、ランドサットTMデータより作成した土地被覆分類に適用した。その結果、以下のようになった。1) RAとFAIは樹林地と市街地の分布を分析するのに有効であった。2) PFAIは樹林地に改変するのに最適な場所を見つけるのに有効であった。3) これらの手法を用いることで、適用した区の樹林地と市街地の分布の特徴を明らかにすることができた。