都市計画論文集
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CVMを用いた鉄道駅施設のバリアフリー化に関する直接的利用価値とオプション価値の分析
土江 憲弘近藤 光男渡辺 公次郎
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ジャーナル オープンアクセス

2006 年 41.3 巻 p. 37-42

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抄録

本研究の目的は、高齢者と身体障害者を対象とした鉄道駅施設のバリアフリー化の価値を、直接的利用価値とオプション価値として、算出することである。はじめに、鉄道駅施設のバリアフリー化に対する支払意志額(WTP)を調べるために、アンケートを用いた調査を行った。次に、指数関数型の需要関数を仮定することによって、平均支払意志額を推計した。その結果、高齢者を対象とした鉄道駅施設のバリアフリー化においては、直接的利用価値として算出したエレベーターの設置とエスカレーターの設置が最も高い値となった。障害者を対象とした鉄道駅施設のバリアフリー化においては、オプション価値として算出されたエレベーターの設置が最も高い値となった。

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© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
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