2006 年 41.3 巻 p. 49-54
近年高齢化が進行に伴い、高齢者の閉じこもりを防止し、健康な生活を送ることができる環境が必要とされている。そこで実際の高齢者に求められる移送サービスとはどのようなものなのか、また日常生活ではどのような交通手段を選択し、支援を必要としているのかを具体的に把握する必要がある。茨城県日立市の塙山学区の高齢者を対象とた意識調査の結果、高齢になり移動が困難になったとき利用できる交通機関が限られる地方都市では、日常の買い物時の外出諦めが多く、外出意欲の潜在化が起こりやすいことが明らかとなった。そのため常時利用できる日常的な高齢者向けの移送支援サービスが必要である。