都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
生活重視型町並み保存における伝統的家屋の現状変更行為の類型と空間構成の変化に関する研究
三重県亀山市関町「関宿重要伝統的建造物群保存地区」を事例として
松村 有紹木下 光丸茂 弘幸
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2007 年 42.3 巻 p. 103-108

詳細
抄録

本研究は1980年から2006年までのすべての現状変更申請の分析を通じて生活重視型町並み保存における伝統的家屋の現状変更行為の類型と空間構成の変化を明らかにすることを目的とする。以下の3点が明らかとなった(1)伝統的家屋の現状変更行為は3タイプ/8パターンに分類することができる。(2)街道側では、80パーセント以上の主屋が保存されていること。一方では、生活道路側では、たくさんの付属家屋が改築されていること。(3)伝統的家屋の空間構成や主屋は複数回の現状変更行為の影響により消失したケースがいくつかある。

著者関連情報
© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top