都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
都市広場としての潜在性に着目した交差点の空間構成に関する基礎的研究
中世イタリアの都市広場の空間的特徴との比較を通じて
木下 智康西成 典久齋藤 潮
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 42.3 巻 p. 97-102

詳細
抄録
これまでの都市デザイン史上、街路と街路の交差部、つまり交差点は、人が集まり、人がコミュニケーションをとるという点で、重要な場所として位置づけられてきた。しかし近代(特にモータリゼーションが急速に進んだ戦後)に入って、交差部は道路交通上の結節点としての意味合いで捉えられるようになってしまった。そこで本研究は、社交的な場所としての広場に関して、これまで用いられてきた指標を援用することで、交差点の都市広場としての潜在性を測る指標を提示することを目的とする。結論として、その指標を用いて現実の交差点の特徴を記述する。
著者関連情報
© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top