地方都市中心市街地では、中心市街地活性化を目的に市街地再開発事業は数多く施行されてきたが、中心市街地は、社会変化に対応できず空洞化が進んでいる。2006年以降、一定規模以上の大型店舗や公的施設などの郊外への出店が都市計画により制御されることになり、市街地再開発事業は再度大きな役割と期待を担うことになった。本研究は、地方小都市と既往再開発事業の特性について調査した上で指標化し、特性構造の分析と特性構造による地方小都市の類型化を行う。また、類型化されたグループ別に地方小都市行政担当者へのアンケート調査による既往再開発従後評価との関連性について分析する。そして、今後地方小都市において中心市街地再生手法の一つとして再開発事業を施行する場合、都市の特性構造の調査から市民が評価する再開発事業の概要を知ることを可能とする方法確立のための基礎研究である。