都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
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北海道の廃線自治体における旧駅前地区の実態に関する研究
久保 勝裕西森 雅広加藤 健介
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 44.3 巻 p. 547-552

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抄録

北海道の鉄道は、廃線により大きく減少した。廃線から約20年が経過し、現在の旧駅周辺地区の実態を検証する必要がある。本論では、都市構造と廃線後の跡地活用との関係から、旧駅周辺地区の実態を明らかにする。研究対象は、52の廃線自治体であり、アンケート調査を実施した。分析の結果、かつて駅と商店街が近接していた中規模以上の廃線自治体において衰退が特に顕著であり、駅舎跡地に集客施設を導入しても、駅の代替施設になりえていない実態などが明らかになった。

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© 2009 公益社団法人 日本都市計画学会
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