都市計画論文集
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市街化調整区域における既存住宅団地の形成背景と今後の都市整備上の課題
札幌市市街化調整区域を事例として
廣瀬 允也越澤 明坂井 文
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2009 年 44.3 巻 p. 649-654

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抄録
本論文は、札幌市の市街化調整区域における住宅団地の形成過程と、住環境整備の政策について取り扱ったものである。基本的に市街化調整区域では建築行為は許可されていないが、札幌市では、現存する既存団地についてはいくつかの団地で建築行為を許可している。建築許可の目的としては、住環境の整備や建既存宅地の救済を行い、住宅地としての整備を進めるためである。建築が許可されている区域は(1)旧住宅地造成事業の区域、(2)既存宅地制度で指定された区域、(3)地区計画で指定された区域である。本論ではこれらの既存団地を調査する事で、既存団地の住環境の課題、また各既存団地に導入されている建築許可制度と建築制限の課題を見つけ、札幌市を含めた各都市での、今後の既存団地整備や郊外開発許可に対して一つの知見を与えるものである。
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© 2009 公益社団法人 日本都市計画学会
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