都市計画論文集
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歴史的環境における「負の遺産」のあり方について
沖縄の戦争遺跡の実態と可能性を通じた検討
清水 肇高橋 弘治
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 44.3 巻 p. 835-840

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抄録

沖縄の戦争遺跡の実態と可能性の検討を通じて、歴史的環境における「負の遺産」がいかなる可能性を有しているかについて考察した。戦争遺跡には軍事遺跡、戦闘・戦災遺跡、戦時遺跡の三種に区分できるが、日本本土に比べて戦闘・戦争遺跡の占める割合が高いことが沖縄の特徴である。沖縄の戦争遺跡における複合的な意味、あるいは地域における様々な文化遺産との関係で、戦争遺跡は戦争で喪失したものを想起させ、戦後復興の過程を想起させる役割を持てる可能性がある。

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© 2009 公益社団法人 日本都市計画学会
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