都市計画論文集
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広島の戦災復興計画時における復興顧問S.A.ジャビーの計画思想とその果たした役割に関する研究
石丸 紀興
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2011 年 46 巻 3 号 p. 295-300

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抄録
本研究は、広島戦災復興計画時に復興顧問であった英連邦軍オーストラリア軍少佐のS.A.ジャビーによって提案された計画・構想から導かれる計画思想について考察するものである。抽出された計画思想の一つは被爆遺跡保存に関するものであり、さらに一つは全市ジャビープランと称する広島全市計画に関する計画思想である。そして、白島地区における土地区画整理設計である白島ジャビープランと呼ばれる計画に関するものである。もう一つは、平和記念公園コンペティションにおける設計コンセプトに関するものである。それらは、当時としては先進的であり、啓蒙的であり、たとえば原爆ドーム保存におけるように、いくつかの計画思想は当時の市民に対しては指導的な役割を果たし、また平和記念公園コンペにおけるコンセプトが入選者の丹下健三に強く批判されたように、ある計画思想は関係者に馴染まず、反発されて終わるなどの傾向が見られたことを明らかにした。
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© 2011 公益社団法人 日本都市計画学会
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