都市計画論文集
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アフリカ都市におけるインフォーマル市街地の形成と土地制度の特質に関する研究
ナイロビ、ルサカ、ダカールを事例に
梶原 悠城所 哲夫
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 48 巻 3 号 p. 225-230

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抄録

本研究はアフリカ都市のインフォーマル市街地の形成プロセスを理解するための基礎的研究である。ナイロビ(ケニア)、ルサカ(ザンビア)、ダカール(セネガル)の3都市を事例に、都市および都市周辺地域における土地制度がインフォーマルな都市開発にどのような影響を与えているのかを考察する。とくに、(1)土地登記へのアクセスの容易さ、(2)都市周辺部での慣習地の有無と管理のされ方、(3)政府のインフォーマル市街地への態度と土地正規化プログラムの展開、に着目して都市住民の土地のアクセスパターンへの影響について検討した。その結果、多元的な土地制度があらゆる所得層の宅地のアクセスを可能にしていることが分かった。アフォーダブルな住宅供給を通じて持続可能な都市開発を進めるためには、多様な土地所有形態を維持しつつ、異なる土地所有形態の間の連携と協調を強化することが重要である。

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© 2013 公益社団法人 日本都市計画学会
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