都市計画論文集
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古写真を用いた歴史的景観の観察方法に関する研究
愛南町外泊地区の石垣の文化的景観キャラクタライゼーション
宮脇 勝鎌田 祥史
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2016 年 51 巻 3 号 p. 320-327

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抄録
本研究の調査対象地である愛媛県愛南町外泊地区は、世界で唯一無二の景観を持っていながら、何の文化的保護措置も受けていない集落のひとつである。古地図や昔の地籍図がないため、本研究は、古写真を用いて、歴史的景観の評価を行う方法に特徴がある。本研究で試みた古写真を用いた景観分析の可能性について、次の有効な結果を得た。1)古写真を歴史的資料として用いることで、変化した部分と変化しない部分を、特定することが可能である。2)「近景」の写真を用いると、石垣の中の積み直した部分まで詳細に分析できる。一方、「中景・遠景」の分析では、石垣や塀の種類は判別が可能である。3)複数の年代の「遠景」の古写真を用いて、集落全体の石垣の高さの変化を分析が可能である。4)伝統的修繕や判別不能を含む「維持された石垣」を評価すると、近景写真の約91%で、現在までよく維持された石垣の景観である。6)「中景・遠景」の分析結果から、すべての視点場の写真が、現在までよく維持された景観写真である。7)「遠景の石垣の高さ」の分析の結果、高さの増減変化の割合は10.2%のみで、50年以上の歴史的石垣景観を維持している。
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© 2016 公益社団法人 日本都市計画学会
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