2017 年 52 巻 3 号 p. 1014-1021
本研究は、金沢市の「まちなか住宅団地整備補助金」を事例として、小規模住宅団地の開発による土地利用の変化と整備効果を分析する。分析の結果、15団地が開発され、3つのタイプに分類されること、住宅は十分に広く、敷地面積を確保していること、土地の集約化の事例は3事例あったが、隣接の駐車場を統合化した事例はなかったこと、などを明らかにした。これにより、住宅団地の役割である良質なストック形成、コミュニティ活性化、エリアの価値向上、土地利用の転換と集約化について実際に効果が上っていることを明らかにした。