都市計画論文集
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福井市市街化区域における空き地の菜園利用の分布特性と利用実態
人口減少期における空き地の活用可能性に関する研究
原田 陽子椿 翠
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2018 年 53 巻 1 号 p. 1-10

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抄録
本研究は、福井市市街化区域における(1)空き地の菜園利用の分布特性と菜園形成プロセス、(2)菜園利用者と地権者の菜園利用実態を明らかにし、(3)人口減少期における菜園利用による空き地の活用可能性について考察することを目的とし、主に以下の点が明らかになった。1)菜園化された空き地は市街化区域の縁部や住居系用途地域に多く分布し、地価が低くなるにつれ増加している。2)菜園化された空き地は300m²未満が多く、これまでに市街化していない区画が多い。3)菜園化は土地を所有しておきたい地権者が暫定的に利用していることが多い。4)菜園利用者の大半は60代以上で、多くは居住者間での情報交換によって空き地を入手している。5)自宅と菜園が離れた利用者が7割~9割を占め、15分以内の移動時間が大多数を占める。6)菜園利用者の多くは、空き地の菜園利用を通して、健康面、精神面、交流面など生活の豊かさの向上を感じている。
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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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