抄録
我が国の豪雪地帯では、雪対策の実施による移動しやすい都市空間の形成が求められている。そのため、除排雪作業の実施や融雪施設を整備することが推進されている。しかし、雪対策に係る費用は近年上昇傾向にあるため、経済性を考慮した雪対策の実施が求められている。そこで本研究の目的は、融雪施設を活用した雪対策のあり方を経済性の観点から明らかにすることとする。本研究はまず、雪対策の現状の調査を行い、それを踏まえて想定される雪対策と融雪施設整備が冬期の都市空間に与える効果を経済性の観点から明らかにするものである。その結果、堆積場への雪の運搬費用削減と地域熱供給を活用した融雪施設整備が重要であることが明らかとなった。