都市計画論文集
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移住相談内容を用いた居住地選択行動の要因分析
桑野 将司
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2019 年 54 巻 3 号 p. 848-855

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抄録

鳥取市では移住者を増加させるために相談支援窓口の設置や定住促進・Uターン支援の専任相談員を配置するなどの取り組みを行っており,平成18年から平成29年9月までに,3,984世帯の移住検討者からの相談が寄せられている.ここでは,相談世帯の世帯属性や移住を検討する理由,相談内容などが相談記録票として記録されている.さらに,相談に訪れた世帯のうち,実際に鳥取市に移住した1,176世帯については追跡調査を行い,いつ,どこに移住したかなどの移住先情報が相談記録票と対応する形で保存されている.本研究は,これらデータを用いて,相談に訪れた世帯のうち,実際に移住に至った世帯と移住に至らなかった世帯の特徴を分析した.さらに,移住した世帯を対象に居住地選択行動を分析し,移住と非移住,居住地選択行動に影響を及ぼす要因を明らかにした.

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