都市計画論文集
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広域連携を見据えた路線バス維持方策の提案
サブスクリプション型平準化運賃制度に着目して
伊藤 将希武田 陸谷口 守
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2020 年 55 巻 3 号 p. 1219-1226

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抄録

近年,地方部を中心とした人口減少やモータリゼーションにより,公共交通サービスの衰退が問題視されている.特に路線バスの影響が強く,利用者数の減少により経営状況が悪化し,赤字路線の廃止を余儀なくされている.地域公共交通を担う路線バスを地域住民のための基本サービスとして社会全体で支える必要がある場合,一定額支払うことで一定のサービスを担保し得るサブスクリプション型平準化運賃制度の検討が重要であると言える.そこで本研究では,広域連携に着目し,路線バスの維持管理費を負担することで路線バスの乗り放題を実現する仕組みについて検討した.その結果,より広域での連携が進むほど無理のない平準化運賃が導入できることが示された.

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