2022 年 57 巻 3 号 p. 1025-1032
市街地の形成と今後の発展・計画を考える上で、建築単位のミクロな土地利用の変遷とその波及効果を分析することが重要である。本研究では、そうした分析に必要不可欠な建築用途データを建物名称から推定する機械学習モデルの構築を目的とする。教師データでは用途の混在しやすい中心市街地を対象とし、用途を5つに分類するものとした。調査対象地域と適用地域の距離が近いほど正答率が高くなる。学習データは適用地域の近くで収集した方が良いが、全国一律に収集した場合でも、人間の正答率より良い結果が得られている。