都市計画論文集
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乗用タクシーを活用したフードデリバリーの継続可能性に関する研究
福島県会津若松市のケーススタディ
吉田 樹山口 絵里
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 57 巻 3 号 p. 654-659

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抄録

最近,フードデリバリーサービスが注目されている。本研究は,福島県会津若松市の事例から,タクシーを活用したフードデリバリーの継続可能性について検討した。飲食店は,自店で配達しないことによる負担軽減を歓迎する一方,タクシー台数が減少する夜間の配車が難しいことを不満に挙げた。一方,タクシー会社は,飲食店の到着後に生じる待ち時間や,利用者や飲食店へのお金のやり取りに時間を要することで,割に合わないサービスと認識する可能性もあることが示された。そこで,本研究では,タクシー会社がフードデリバリーに参加継続できる配達料金やユーザーの支払意思額について試算を行った。

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