都市計画論文集
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城館遺構と土地利用の関係からみる城館跡地の市街化の実態
東京都の中世城館を対象として
安武 覚饗庭 伸
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2022 年 57 巻 3 号 p. 848-854

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抄録

城館跡地の市街化の経緯と現状を踏まえた検討の基礎的な研究として、城館跡地の「境界」と「内部構造」の残存状況と土地利用に注目し、東京都の中世城館を対象とした63事例における城館跡地の市街化の実態を明らかにするものである。「境界」では、城館跡地の外周とその周囲の市街地との関係の分析として、城館跡地の土地利用と立地から境界の構成要素を調査し、航空写真を用いて年代ごとの構成要素の変化とその残存状況を明らかにした。「内部構造」では、堀・曲輪・通路といった城館の構造と内部の土地利用の関係の分析として、本研究では片倉城跡と高幡城跡の2つの事例を取り上げ、都市計画と土地所有の視点から土地利用の動向を明らかにした。

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