都市計画論文集
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道路空間の再配分が実施された街路への来訪者の滞在行動とその規定要因
丸尾 大樹氏原 岳人樋口 輝久安藤 亮介
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2023 年 58 巻 3 号 p. 1032-1039

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抄録

近年,わが国では歩行者中心の街路再編がいくつか実施されている.本研究では道路空間の再配分が実施された通りでの来訪者の滞在行動とその規定要因の関係を実践的かつ網羅的に把握することを目的とした.国内3つの事例を対象として,沿道調査,アクティビティ調査を主とした実地調査,およびアンケート調査により滞在行動とその規定要因を網羅的に調査し,両者の関係を統計的に分析した.結果として,アクティビティ量の増加には沿道施設を下地とした空間利用が必要であること,通りの魅力の増加には,雰囲気や店舗への評価の向上や,歩行・滞在環境に関する要素が影響すること,通りの魅力は消費金額や立ち寄り店舗数に影響することなどが明らかになった.

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© (c) 日本都市計画学会
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