都市計画論文集
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敷地外・建物内からの視線の抜けと構成からみた総合設計制度の公開空地の特徴に関する研究
超高層の住宅と非住宅を比較して
鄭 湉三浦 研
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2023 年 58 巻 3 号 p. 875-882

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抄録

都市環境の整備と人口集中に対応する公開空地の確保を目的として、日本では1970年に割増容積率を獲得できる「総合設計制度」が創設され、1990年代以降、総合設計制度が適用された超高層の住宅が急増している。総合設計制度創設から半世紀経過し、適用件数が急増し、制度による公開空地の面積が大幅に拡大した。本研究では総合設計制度が適用された超高層住宅の公開空地に着目し、他の建物用途と比較して視線の抜けと構成の観点から公開空地の類型化を行うことを目的とする。公開空地の構成要素と構成パターンを抽出し、その特徴を明確にすることで、公開空地の創設基準を作成する際の基礎となる参考情報を提供し、ひいては公開空地の質的向上を意図している。

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© (c) 日本都市計画学会
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