都市計画論文集
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東京23区における自転車通勤の交通量分布と走行環境の関係に関する研究
西谷 崇毅岡田 潤中村 文彦出口 敦
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2024 年 59 巻 3 号 p. 1698-1705

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抄録

本研究は、東京23区における自転車通勤の促進に向けて、GPSによる人流ビッグデータを用いて自転車通勤交通量の分布を可視化し、自転車通行空間の整備状況や道路ネットワークの階層との照合を行って、その特徴や課題を論じた。自転車通勤交通量の分布は東高西低かつ外高内低な傾向が見られた。また自転車通勤交通量と通行空間との関係について、幹線道路は自転車通行空間の有無に関わらず通勤経路として選択されやすい一方で、生活道路では通行空間が整備された道路が通勤経路として選択されやすいことが分かった。さらに、区単位での自転車通勤交通量を分析し、23区を4タイプに分類して通行空間の整備方針を示した。

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© 2024 公益社団法人 日本都市計画学会
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