本研究は、韓国の慶尚北道の農村中心地を対象に都市サービス施設の増減を把握するとともに、農村中心地の立地や後背圏の人口等の社会動態との関係性についての分析に基づき、都市サービス施設集積拠点としての農村中心地の類型と特性を明らかにすることを目的とする。結果として、特に、都市サービス施設減少型の農村中心地については、都心部や都市圏中心都市、大型商業施設への移動や立地関係において特徴が見られたため、施設数の増加・維持を図るよりも、交通関連施策により、他の農村中心地や、都心部・都市圏中心都市などへのアクセス性の向上を図ることの有用性が示唆された。