日本土木史研究発表会論文集
Online ISSN : 1884-8133
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除雪技術の変遷に関する研究
主として流雪溝について
鈴木 哲大熊 孝米内 弘明桐生 三男
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キーワード: 除雪, 流雪溝, 消融雪溝
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1983 年 3 巻 p. 155-163

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抄録
除雪技術のハードおよびソフトの形態や機能は、社会の変化とともに量的にも質的にも変化する。降雪地域の過去の除雪技術がどのようであったか、それがどのような社会的変化にともない、どのようなインパクトを受けながら変化してきたかを、主として流雪溝を中心にして述る。
自給宮足の経済、生活だった時代には、冬季に短時間で大量の雪を処理すべき社会的必要はなかった。鉄道が敷設され、道路が整備されるにつれ、降雪地域の経済。生活様式は急速に外部交流依存型に変わり、冬季においても外部との交流確保が不可欠となり、短時間に大量の雪処理が必要となった、流雪溝という技術に限ってみれば、まず国鉄で開発された。次いで自然条件の恵まれた地域の市街地で、流雪溝が昔からの水路利用という形で開発され、やがて、自然条件の恵まれないところにもポンプ揚水による流雪溝ができた。更に鱈できないような少量の水でも融雪処理できる消融雪溝が開発された。降雪地域の社会的変化と社会的要求に対応して対雪技術も発展が促され、それによって降雪地域の冬季生活は大きく変わりつつある。
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