日本土木史研究発表会論文集
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湖畔橋 (ペツパロ橋)
石島 孝志篠田 哲昭大野 和彦早川 寛志
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1989 年 9 巻 p. 239-244

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抄録
北海道千歳市郊外支笏湖で多くの観光客に親しまれている人道橋がある。湖畔橋、アイヌ語でPet-Paro橋と呼ばれている。
この橋のルーツを調査した結果、今からおよそ100年前北海道開拓の時代に始まる。地域の発展。繁栄の要素で拓殖上・軍事上・交通運輪上、最も期待された北海道官設鉄道上川線 (琵琶湖疎水建設等で活躍した田辺朔郎氏の手によって建設) の第一石狩川橋梁であった。
この橋は、英国製200ftタイプ・ピン構造のダブルワーレントラス橋である。北海道開拓当時の苦労をうかがい知りうる唯一の現存する橋である。
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