土木史研究
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長野県における鉄筋コンクリート・ローゼ桁
小西 純一山口 千紘榊原 彰
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1993 年 13 巻 p. 341-348

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抄録
長野県には鉄筋コンクリート・ローゼ桁を架設した橋が32橋ある。同形式の橋は、昭和10年代に長野県技師中島武が発案。設計して、支間28mから45mのものを6橋に架設したのがわが国最初のものであった。その後、全国各地に架設されたが、長野県では同形式の橋が好んで用いられ、数において突出している。最後のものは1968年架設である。
この報告では、このような鉄筋コンクリート・ローゼ桁について、誕生に至った時代背景、生みの親である中島武のこと、その設計法、構造の特徴などについて述べ、さらに、戦後における長野県における同形式橋梁の建設経緯、長野県における現況と今後の課題などについて述べる。
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