土木史研究
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福島・宮城・岩手における近代土木遺産の研究
堀部 太郎藤田 龍之知野 泰明
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1996 年 16 巻 p. 471-476

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抄録
平成5年度より土木学会によって開始された近代土木遺産の全国調査は、平成7年度を以て一応の終了をみた。この調査において我々は福島、宮城、岩手の三県を担当した。本研究は、我々がこの調査によって得られたデータを基に、福島、宮城、岩手に現存する近代土木構造物についての遺産的価値を検討してみたものである。研究方法としては、まず学会から既に提供されている仮のランク表に従って各構造物を各ランクに分類し、各々の構造物の形式別にその件数をグラフ化した。続いてこれらのグラフの中で遺産的価値の高い物が多い構造物について、その年別の増加傾向を知る為県別の累積グラフを作成した。これらのグラフによって福島、宮城、岩手においては現存数に比べて遺産価値の高い構造物は、少ないという事が判明した。
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© 社団法人 土木学会
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