抄録
本論文は高原リゾート地域において、森林リゾートと田園リゾートの利用の視点から、地域の密度に関する新しい指標を提案し、八ケ岳南麓山梨県高根町において計測し、リゾート地の現状を明らかにした。地域を広く見た場合のグロス建ぺい率は非常に低く、3%以下で、リゾート地の指標としての森林野草地率はおおむね50%以上、田園森林率は80%以上であることがわかった。こうした低密度の状況が1つの望ましいリゾート地とした時、ネット建ぺい率の規制値として、全面開発可能とすれば8%、現状の集落程度を開発地として60%とすれば、他は2%としなければならない。