1996 年 13 巻 p. 193-200
救急医療システムのサービスの提供水準は, 医療施設の配置や地域の地形的特性に大きく依存するため一般に地点間格差が大きい.したがって, 居住地が散在する地方生活圏において救急医療システムを整備する際には地域特性を十分考慮にいれることが重要である.
しかし、従来の計画方法論はサービスの提供水準の評価法と提供水準の属地性の取扱いの2点で必ずしも十分なものとはいい難い.本研究は, この両者に留意し, 整備計画策定のためのひとつの方法論を提案したものである.