屋外広告物は都市景観を規定する重要な要素の1つとして挙げられるが、鉄道沿線については適切な規制・誘導が計られているとはいえず、鉄道沿線における屋外広告物の現況もはっきりしていないのが現状である。そこで本研究では、車窓景観における屋外広告物の影響、また今後の沿線付近における屋外広告物のあり方を提案するための基礎資料を得ることを目的とする。本研究の成果として、車窓に見る屋外広告物の現状を駅間ごとに明らかにし、屋外広告物の分布と土地利用との関係づけを行った。更に、沿線付近 (50m以内) の屋外広告物について、設置状況、車窓における視覚的な影響を把握した。