1996 年 13 巻 p. 667-672
本研究は、運輸省による自動車航送船調査 (1993年) のデータを用いて、北海道本土間のフェリー航路16について、トラックのフェリー航路選択を非集計ロジットモデルにより定式化するための方法を検討し、現在太平洋側航路や青函航路を利用しているトラックを日本側ヘシフトさせるための要因を探ることを目的にする。モデルの適合性は全体として満足できるが、採用できた説明変数が限られているため、十分ではない。農産品、重工業品について、太平洋側から日本海側へのシフトは、海陸一貫輸送体制による無人車航送、横断道など高速道路の利用によって可能性のあることが判明した。