土木計画学研究・論文集
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ドライバーの内的情報処理における視覚的記憶に関する研究
魚津 宗Roberto Abraham TOKUNAGA萩原 亨
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キーワード: 交通情報, 交通安全
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1997 年 14 巻 p. 907-915

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抄録

ドライバーは、自動車運転中に「車両の運行に必要な情報の入手」→「短期記憶」→「運転動作」というタスクを常に行っている。ドライバーは、提供される情報をどのくらい記憶し、どのくらい保持できるかについて、ドライバーの内的情報処理における、短期記憶容量を知る必要がある。本研究では、記憶の対象物の情報の大きさの指標として、Millerの理論による「chunk」を適用することを提案する。記憶の対象物として道路標識を用い、短期記憶容量の定量的な評価を室内にて行った。その結果、ドライバーにとって時間が経過しても記憶が衰えることもなく、記憶の維持が可能な標識の表示量は3chunk以下であることを示した。

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