土木計画学研究・論文集
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二酸化炭素排出問題の動学一般均衡分析
宮田 譲佐藤 浩基
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1999 年 16 巻 p. 431-442

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抄録
現在の環境経済学の中心的研究課題は地球温暖化問題であり, その元凶として最も重視されているのが二酸化炭素排出問題であ。このまま地球温暖化が進行すれば, 経済社会に重大な影響を及ぼすことが予想される。本研究では筆者らの廃棄物-済動学CGEモデルに基本を置きつつ, 日本経済を対象とした二酸化炭素抑制対策評価モデルを構築し, 環境保全のための経済的手段として炭素税及びCO2排出権市場を導入した場合の経済的影響をシミュレーション分析した。その結果, 炭素税とCO2排出権市場では目標年次において同程度のCO2抑制を産業全体に課しているにも関わらず異時点間一般均衡効果は個別の産業ではかなり異なることが判明し。
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