抄録
日本の港湾のハブ機能が低迷しつつある今、これを打開するためには港湾関連コストを低減させることが重要である。そこで本研究では、日本ではほどんどが船会社へ専用貸しされているコンテナターミナルを、専用貸しをなくし各船がどこでも利用できるように共同利用することを提案する。これにより必要バース数を削減し、減らした分のバースにかかるコストを下げることを期待し、その運用に必要な船のバースへの割当方法を検討した。考案した割当法は、既存の方法より問題の規模による影響が少なく、また現状のように入港船に対しバース数が過剰である場合、共同利用すれば供用バース数を減らすことができ、港湾コストの削減が期待できることがわかった。