2000 年 17 巻 p. 981-987
本研究では, 高齢化に対応した歩行空間の一施設としてのベンチのあり方について考える. そのため, 交通困難を持つ高齢蓄・障害者を対象とした意識調査データを用いることにより, 交通困難者の歩行意識とベンチの必要性について分析する. つぎに, ベンチの実際の使用について観泪鯛査, および利用者を対象としたヒアリング調査を実施し, ベンチ利用の実態を明らかにする. さらに, これらの知見を活かした上で, ベンチ設置の規模や程度をどのように設定するか計画性を明らかにし, 今後の「歩いて暮らせるまちづくり」について考察することを目的とする.