2001 年 18 巻 p. 431-438
近年、交通環境改善のために都市構造のコンパクト化が望ましいことが指摘されている。しかし、個々の現実的な都市整備において、どのような配慮がどれだけの交通環境改善につながるかということについては全く明らかにされていない。本研究では全国1996の多様な住宅地を対象に、全国パーソントリップ調査や都市整備情報を統計的に解析することを通じ、住宅地における各種の整備や規制が居住者の自動車燃料消費に及ぼす影響を定量的に明らかにした。この結果をもとに、住宅地整備ガイドライン構築の方向性について示した。