土木計画学研究・論文集
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集団効用関数に基づく世帯時間配分モデルの開発及び実証的分析
張 峻屹A. BORGERSH. TIMMERMANS
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2002 年 19 巻 p. 391-398

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抄録

従来の活動・交通行動モデルでは個人意思決定プロセスが仮定される. しかし, 世帯意思決定において各構成員が互いに影響しあう. また, 限られた時間を各活動に割り当てるとき, 活動間にトレッドオフ関係も存在する. そこで, 本研究では集団意思決定理論と時間配分理論を融合させ, 多項線形効用関数に基づき構成員間及び活動問の相互作用を明示に考慮した操作性が高く, 理論的に一致性のある世帯時間配分モデルを開発した. 特に, 活動により相互作用が異なるため, 本研究では活動を自宅内活動, 自宅外活動 (独立型, 分担型及び共用型) に分けた. 実証分析の結果, 開発したモデルの有効性を確認した. 最後に幾つかの研究課題も指摘した.

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